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「学芸大生がひらくサスティナブルな未来プロジェクト」報告(4)
都市に残された環境における自然環境学習   実施報告書(PDF:1.28MB)
〜立川子ども自然探検団を通して〜
 活動テーマと実施グループについて

テーマ 都市に残された環境における自然環境学習
〜立川子ども自然探検団を通して〜
実施期間 平成18年8月1日〜平成19年2月28日
支援金額 4.0万円
活動グループ名 NPO法人 集住グリーン ネットワーク
代表者氏名 甲野 毅 (東京学芸大学 大学院 修士課程 環境教育コース 1年)

 活動の目的・概要

 立川子ども自然探検団は多摩川流域の河岸段丘に残された都市公園内の原っぱを中心に活動している。公園外には用水、斜面林、立川に残された最後の田んぼがあり、それらも活動のフィールドとなる。主な対象は立川市に在住する小学生の子供達であり、目的は都市に残された貴重な環境で子供達が活動、学習することを通して、その存在の意義に気付き、共に保全していくことである。活動は昨年度から始め、今年で2年目となるが、今年度の登録参加者は72名になる。主な活動はフィールドで実施することは自然体験活動、観察活動等が中心となるが、活動を通して子供達が社会とのつながりを持つことができるようにしている。昨年度は環境省のエコ新聞に応募し、立川市の環境フェアーにおいて子供主体の報告会を開催することができた。この活動に多くの学芸大学の学生が参加することができ、地域で活動しているNPOや企業のボランティアの人達との交流、又は子供たちとの学習を通して共に成長することができれば嬉しいと考えております。

 活動の具体的内容

活  動  項  目

内  容  等

子供達への

・自然環境教育の実施

・植物の観察活動

・雑木林での観察活動

(9月 ・11月 ・12月)

 原っぱや田んぼ、水辺にある植物の存在を知るために実施するプログラムである。普段何気なく、見ている植物も見方を変えると新たな発見があった思われる。子供達に宝探しゲームを通して植物をよく観察して、それらの存在を知ってもらい、フィールドに存在する植物の多様性に触れてもらった。また12月には日頃活動しているフィールドを離れて隣の市の雑木林へ行き、自分達の活動場との違いを知ってもらう予定であったが雨のために中止。振り替えの室内でのクラフトワークを通して、植物が利用できること、創意工夫によって生活の中に楽しみを与えてくれることを感じた。

子供達への

・自然環境教育の実施

・昆虫の観察活動

(10月(7月))

 原っぱに生息する昆虫の存在を知るために実施するプログラムである。動く昆虫は植物と比較してその存在だけで注目を集めた。しかしその美しさ、動きの楽しさのために細部を観察されない。普段何気なく、見ている昆虫も見方を変えると新たな発見があったと思われる。子供達に昆虫探索ゲームを通して小さな昆虫、昆虫の違いをよく観察して、それらの存在を知ってもらい、フィールドに存在する昆虫の多様性に触れてもらった。

子供達への

・自然環境教育の実施

・鳥の観察活動

(2月)

 普段とは異なる、近くを流れる多摩川へ行き、水辺に生息する鳥を観測した。フィールドに来る鳥に関しては活動の際に一緒に観測する機会があったが異なる環境である多摩川での水辺の鳥を観測することを通して、いつも活動しているフィールドとの差異を知り、環境により変化する生物の姿を理解した。


 実施スケジュール

  時  期

活 動  内  容  等

平成18年 8月

夏休み

9月

植物観察活動

10月

昆虫観察活動

11月

植物観察活動 雨天のため中止

12月

雑木林の観察 雨天のため室内のプログラムへ変更

平成19年 1月

冬休み

2月

鳥の観測会

3月

・     成果報告書の提出(2月末)

・     合同成果発表会での活動報告


 協力者・協力団体

・NPO法人 集住グリーンネットワーク・・・事務局
立川市 錦公民館・・・渉外
・株式会社 リコー販売・・・人員(スタッフ)派遣

 活動グループの設立の経緯と今までの実績

 集合住宅という多種多様な人々が生活する場所に関わる、立場の異なる人々が、居住している生活の場所を飛び越えて、みどりを通して街づくりを行っていこうという理念の下に結成されたNPO法人であります。広く都市に居住する市民を対象にみどりゆたかな快適な住環境、人と人、人と緑のふれあいのある生き生きとしたコミュニティー、人と地球に優しい持続可能な住環境の実現と、集住文化の育成を目的に集合住宅を中心に広く住民参加によるみどりの街づくりを支援していくことを目的に結成されたNPO団体であります。設立当初は集合住宅内の緑の管理活動を通した街づくりを支援していたが、現代は雑木林での保全活動、子どもへの自然環境教育、企業社会人への環境教育活動を実施している。

 トピックス

 ● 活動報告夏の特大6・7・8月号 (PDFファイル978.85KB)

 ● プレイリーダー募集!

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