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「学芸大生がひらくサスティナブルな未来プロジェクト」報告(5)

『景観写真で読み解く武蔵野』プロジェクト

ランチミーティングの様子
景観写真の例
多磨霊園南門の様子
スタディー・ガイド

実施報告書(PDFファイル:396.6KB)
公開プレゼンテーション 発表資料(PDFファイル:479.5KB)

 活動テーマと実施グループについて

テーマ

『景観写真で読み解く武蔵野』プロジェクト

実施期間 平成19年7月〜平成20年4月
支援金額 172.680円
活動グループ名 文化地理ゼミ
相談できる教員名 椿 真智子
代表者氏名
青柳 典子 (東京学芸大学 初等教育教員養成課程 社会専修 4年)

 活動の目的・概要

 本プロジェクトでは、地域や場所の特徴を理解するうえで、もっとも有効な題材の一つである「景観/ランドスケープ」に着目した。景観は、自然環境・風土や、経済・社会・文化活動など、さまざまな人間の生活や暮らし、さらには地域の歴史や記憶などが相互に連関し形成される。景観写真を資料にすることは、学校教育においてもよく行われるが、複合的要素からなる景観をいかに分析し、そこから何を読み取るのかを具体的に提示する試みは、地理学や地理教育においてさえ従来ほとんどみられない。そこで今回は、武蔵野を対象とし、景観写真とその分析を通して地域や場所の個性・記憶、現在・過去を語ることを目的とした。本企画は、地域学習やフィールドワークの重要な方法論の提示であり、普段何気なく見ている風景の意味を再認識するための新たな視点を、地域住民にも広く提供することができると考える。

 活動の具体的内容

活  動  項  目

内  容  等

全体のコンセプトと
作業計画の確定

各自の調査
(写真撮影と景観分析)

ゼミでの発表・議論

・ メンバー全員で全体のコンセプトについて議論したうえで、各自・各グループの分担を決定する。各自・各グループがそれぞれのテーマで写真撮影と調査、景観分析を行う。

・ その成果をランチミーティングにおいて発表し、議論を行い、内容を再検討する。

スタディ−・ガイドの
作成・発行

・ 各自の原稿をまとめ、スタディ−・ガイド『景観写真で読み解く武蔵野』を作成・発行する。
・ 学内の関係者・施設、周辺の市町村図書館・公民館に配布する。

Web上での情報提供

・ 文化地理ゼミHP上で成果を発信する。

大学図書館での展示発表
・ 研究成果を模造紙にまとめ,展示発表する。

 実施スケジュール

  時  期

活 動  内  容  等

平成19年 7月

・ 全体コンセプト・作業計画の確定(7月)、各自の調査+ゼミでの発表+議論

      8月

   〃

9月
   〃

10月

   〃

11月

   〃    ・ ランチミーティングによる発表と議論

12月

   〃               〃

平成20年 1月

   〃
・ 各自の原稿作成、Web上での情報発信

2月

・ 各自の原稿作成、Web上での情報発信
・ スタディ−・ガイドの作成・発行・配布
・ 成果報告書の提出

3月

・ 大学図書館での展示発表(3月〜4月)
・ 合同成果発表会での活動報告(4月)


 活動グループの設立の経緯と今までの実績

 文化地理ゼミは、地理学研究室の自主ゼミの一つで、学部1〜4年と大学院生、顧問の椿教員により構成され、現在はAB社会科地理学ならびにF類文化財科学のメンバー20名で毎週月曜に開催している。ゼミ活動として、常時、卒論・修論等の発表や論文紹介等を行っているが、それ以外に毎年プロジェクトを実施しており、一昨年度に今回の企画のもととなる「景観で場所を語る−TokyoGeography−」を企画し、ゼミ内で発表・議論を行い、冊子を作成した。
 前回は対象地域を東京およびその周辺としつつも、さほど限定せず、各自のとりあげたい場所としたが、今回は対象地域を多摩川および学芸大周辺地域を主とする武蔵野に設定し、企画・作業内容も全員で検討しつつ実施した。
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