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応用1地域と子どもの成長 (2006年度後期)
○担当教員 : 及川 研(芸術・スポーツ科学系 健康・スポーツ科学講座 運動学分野 准教授)
○曜日時限: 月曜 2限 / ○教室: C棟 102教室 / ○学年: 2年生
 ねらいと目標

 子どものこころとからだの成長やモラルなどの意識醸成にとって、学校外で日常的に行われる遊びなどの活動が持つ意味は大きい。子ども自身の意志で、子ども同士の交流の中で、からだを動かして遊ぶことの重要性を理解するとともに、そのような遊びの機会の減少が子どもの成長に及ぼしている影響についても考察する。さらに、子どもの成長を支援するために家庭や地域において大人がモデルとなったり子どもへの配慮をすべきであることにも関心を高めることを目標とする。


 内容

 地域における子どもの活動の中の重要な要素として、外遊びなどを通して自然に触れ、体を動かし、自らの意志で意欲をもって取り組み試行錯誤などの経験をすること、異年齢を含む子ども同士の交流で対人関係の経験をすること、モデルとなりうる大人の行動や言動を見聞すること、などがあげられることを学習する。また、現在の子ども達がそのような要素を持った遊びなどの活動を実際に行えているかを調べること、遊びの場などにいる子ども達のニーズを調べることを通して、これからの子どもの成長を支援するための課題を明確化していく。


 参考文献

● 川崎道夫「子どもの遊びと発達」ひとなる書房 1983年

● 仙田 満「子どもの遊び環境」筑摩書房 1984年

● 安部富士男「子どもに学ぶ子育て論」青木書店 1981年

● 遊びの価値と安全を考える会「もっと自由な遊び場を」大月書店、1998年

● 7公園緑地管理財団「子どものための公園作りガイドライン」財務省印刷局、2001年


 授業スケジュール

第1回    子どもの外遊び・運動遊びとからだの発達について

第2回    遊びに取り組むことによる自主性や創意工夫の力の発達について

第3回    仲間や異年齢集団との交流が社会性の発達に及ぼす影響について

第4回    子どもの地域での活動と心身発達との関係の概説

第5〜6回  子どもの身体活動を引き出す遊び場の見学(1)

第7回    見学(1)内容に対するディスカッション

第8〜9回  一般的な地域の公園での遊びの実態見学(2)

第10回    観察(2)の結果に対するディスカッション

第11〜12回 子どもの遊びを活性化させようと働きかける遊び場(プレーパークなど)の見学(3)

第13回    見学(3)の内容に対するディスカッション

第14回    子どもの遊びを保障する地域や大人の役割について

第15回    まとめと課題の整理

 (上記の見学は長期休業期間や土日祝日を利用して行う。)

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