読書・情報リテラシー

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2020/09/01

「生徒の主体的探求学習を支えるパスファインダー」を目指して

Tweet ThisSend to Facebook | by 村上
 今回は、2019年9月の「今月の学校図書館」に登場いただいた、世田谷区立瀬田中学校の学校司書、衛藤北斗さんに、自作の工夫をこらしたパスファインダーを活用した生徒への支援について執筆いただきました。公立中学校の学校司書として、ここまできめ細かい支援をされていることに驚く一方で、瀬田中学校の生徒さんたちは幸せだなと思いました。他校のいい実践はどんどん取り入れ、自校にあったものに変えていけたらいいですね。衛藤さんに許可を得て、提供いただいたファイルはダウンロードできるようになっています。(編集部)



1.コロナ禍でも生徒の活動を支える


 2020年は、図書館という施設に何が出来るのかを特に考えさせられた年になりました。利用者と距離を保ちながら交信するツールとして有効だったものの一つが、パスファインダーであったと感じています。 


 同じ発行物でも、図書だよりでは楽しく読書活動をしてもらえるよう広く情報を扱いました。たとえばステイホームのために電子書籍で購入できるかどうかや、インターネット内にある諸組織の公式動画のアドレス紹介などです。それに対して「パスファインダー」は、一つの単元やごく狭いテーマを深掘りする助けになるよう心がけました。臨時休校中に動画で授業配信がされ課題も出されていたとはいえ、やはり対面して助けを得られない事で生徒や保護者が不安を感じている様子が伝わってきたのは私だけではなかったでしょう。パスファインダーは学校図書館でレファレンスに次いで学習を支える助けとなり得るという事は容易に想像がついたので、これを活かそうと考えました。


2.学校図書館全体をベースアップする媒体として

 特定の主題についての探求を助ける「パスファインダー」の作成は、私がこれまでに関わった学校の多くで提供してきた図書館サービスでした。中学校の各教科全単元と、校外学習に添ったテーマ(奈良・京都、歌舞伎など)については過去に作成済みです。作り手から見て、こうした発行物の良さはストック性にあります。図書担当教諭や司書が変わってもサービスの質を維持できる可能性が高いですし、作った本人にしてみれば次に担当する学校でもある程度の質を保ちつつ再スタートできます。学習指導要領や学校の指導方針、学習単元に変化があっても、一度作ったことがあるテーマの原稿は微修正で済むことがほとんどです。 


 もちろん前任者の制作物があったとしても、司書は著作権への理解が深いので丸写しやコピー利用はしないでしょう。多かれ少なかれ修正を加えてから発行するに違いありません。それでも、書架を見ればその学校が経てきた活動が読み取れるように、パスファインダーが最近の様子や特徴を引き継ぐ際の有用なメッセージになるのではと考えます。


 今回例としてあげさせていただいたものは公立中学校の生徒に向けて編集していますが、世の中には専門的な研究の手がかりとして耐えうるレベルのパスファインダーも見られます。個人的には、レファレンス共同データベースと同じくらいにパスファインダー共同データベースが欲しいくらいです。


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