学校図書館の日常   (トピックス・よみきかせ・ブックトーク・広報・展示・レファレンス)

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学校図書館トピックス

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2016/11/20

「Library of the Year 2016 優秀賞&オーディエンス賞を受賞しました!」

Tweet ThisSend to Facebook | by 金澤(主担)

 第18回 図書館総合展(2016119日)にて開催されました、Library of the Year 2016 最終選考会で優秀賞を受賞している4団体がプレゼンを行い、大賞とオーディエンス賞を決定しました。
 「東京学芸大学学校図書館運営専門委員会」は、おしくも大賞は逃がしましたが、オーディエンス賞を受賞しました。
 東京学芸大学学校図書館専門委員会とは、この学校図書館活用データベースを継続的に運営している会です。私どもが、優秀賞をいただいたのは、学校図書館としては、初めての受賞だそうで、とてもうれしく思っています。そのうえ、オーディエンス賞もいただき、とてもうれしく思うとともに、これからの活動にも精進しなければと思っております。 ( LOY2016審査結果、選考委員長の言葉はこちら 受賞の言葉はこちら





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よみきかせ

よみきかせ
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2024/01/12

……かもしれない?

Tweet ThisSend to Facebook | by 長友(主担)
 「自分がこうだと思っていたものは、実は違うのかもしれない」
 ふとした瞬間にちいさな違和を感じたり疑問を抱く気がします。お風呂に入ってぼんやりしている時間や、眠りに落ちる少し前だったり、階段を上っているとき。自分は実は地球人ではないのかもしれない、とか、魔法が使えるかもしれない、明日の自分はネコかもしれない、とか。どこか哲学めいた答えのない疑問から、ほんとうは答えがわかっているはずのささいな事まで、いろいろ考えてしまうときというのは誰にでも一度はあるように思います。




「りんごかもしれない」(ヨシタケシンスケ,ブロンズ新社,2013)
  ある日学校から帰ってきたら、テーブルの上にりんごがおいてあった。……けれど、この「りんご」は本当に「りんご」なのか?りんごじゃないかもしれない。そう思った主人公はこのりんごかもしれないものについて考え始めます。




 他人が聞いたら笑い飛ばされてしまいそうな突飛でくだらない発想でも、疑い、考えるという行為は大切なことだなと思います。世の中は思い込みの間違いや「かもしれない」の可能性であふれています。この「かもしれない」という可能性はある意味無限大とも言えます。このりんごがどんな「かもしれない」を秘めているのかはぜひ本を読んで確かめてみてください。あるいは、自分で可能性を広げてみるのも楽しいかもしれません。


(東京学芸大学附属小金井中学校 司書 長友春陽)

13:43
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ブックトーク

ブックトーク
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2024/01/12

襷をつなぐ、思いをつなぐ

Tweet ThisSend to Facebook | by 渡辺(主担)

今年の箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)は創設100周年の記念大会でした。通常開催よりも3校多い23校が出場し、往路と復路の2日間をかけて各校10人が襷をつないで走りました。今やお正月の風物詩ともいえる大会ですが、まったく関心がない人から見れば、2日間ずっと学生が走っているだけとしか見えないかもしれません。ではどうして100回もこの大会が続いているのでしょうか。その歴史を紐解くことができるのが、こちらの本です。
『伝説のオリンピックランナー“金栗四三』近藤隆夫(汐文社 2018年)

この箱根駅伝という大会を100年以上前に思いついたのは、日本人として初めてオリンピックに出場した金栗四三です。しかし初めからマラソンランナーを目指していたというわけではありません。四三は“体を強くしたい”と徒歩(陸上競技)部で走りはじめたことをきっかけに、“もっと速く走りたい”と強く思うようになります。やがて走る才能を開花させた四三は、ついにオリンピックへの出場を果たすのです。

帰国後の四三は、日本のマラソンを強化するために、大学対抗の駅伝レースを思いつきました。その競技が今日まで続いている箱根駅伝へとつながっていきました。

 


22:08
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広報(お薦め本)

授業に役立つ本を紹介します!
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2024/01/11

夜の教室に火星をつくる

Tweet ThisSend to Facebook | by 中村(主担)
 今月は、文学作品を1冊ご紹介します。

 著者の伊予原さんは地球惑星科学を専攻し、大学にお勤めだった経験もある作家さんです。これまでにも『月まで三キロ』『八月の銀の雪』など数々の作品を、自然科学の世界を下地として静かな感動とともに描いています。近著には“行き詰まった人と科学との出会い”というテーマがあるそうで、今回ご紹介する本はまさにそんな一冊です。

 『宙(そら)わたる教室』伊与原新著 (文藝春秋) 2023年

 見過ごされたディスレクシア、貧しさゆえに諦めた自分の将来、戦後の集団就職、起立性調節障害・・・様々な理由で進学を断念した者たち。学校に通いたい、そんな切実な思いで定時制高校の門をくぐった生徒と、彼らを支える1人の教師の大きな挑戦が、実話をもとに描かれています。
 興味深いのは、定時制のさまざまな年代の生徒たちが科学部でおこなう実験です。火星の青い夕焼けやクレーターを、試行錯誤しながら、仲間たちと共に再現していく生徒たち。その姿はまっすぐで、まぶしくすらあります。学びを止めることは簡単だけれど、学校に通って勉強ができる日常が、実は当たり前なのではないということに改めて気付かされます。一度は諦めたからこそ、ここに描かれた科学部員たちには、学ぶことの尊さが誰よりもよく分かっているのでしょう。青空の見えない夜の高校。でもここには確かに高校生の青春があります。「あそこには、何だってある。その気になりさえすれば、何だってできる。」学ぶ気持ちがあれば、私たちは宇宙だってわたれる。そんなことを強く思える、素敵な小説です。
 
 (東京学芸大学附属竹早中学校 司書 中村誠子)
16:25
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レファレンス

レファレンス
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2024/01/11

鏡餅はいつ食べるもの?日本の冬の行事を知りたい

Tweet ThisSend to Facebook | by 富澤(主担)

3学期が始まって早々、「お正月はどうすごしたの?」という雑談のなかで、3年生の女の子に「鏡餅っていつ食べたらいいものですか?」と聞かれました。海外にいた期間が長かったので、日本で冬を過ごすことも、お正月を迎えることも初めてなのだそうです。「『鏡開き』って言って、食べる日があるのよね。確か、1月の15日ごろだったかな・・・」と、曖昧な知識で会話を繋ぎつつ、まずは総合百科事典ポプラディア 4/POPLAR ENCYCLOPEDIA/かか きそ』(ポプラ社、2021)を開きます。

”鏡開き”の項目では、「1月11日におこなうことが多いが、4日や7日、20日におこなう地域もある」(p.15)とありました。すぐ下の”鏡餅”の項目も読み上げて、「家代々の繁栄を願うダイダイ、腰が曲がるほどの長寿を願うイセエビ、「よろこぶ」に通じるコンブ・・・」(同上)のところで、司書が思わず「それぞれに意味があることは分かっていたけど、詳しくは知らなかったな。"代々"にかけて"ダイダイ"なんだね。"ダイダイ"であることに意味があるから、適当に"みかん"をのせちゃダメなんだ」と呟くと、面白がってくれた様子。いつ鏡開きをしようか、という計画も、日程が具体的になってきたようでした。ポプラディアの記述だけでも、知りたかったことはだいぶわかったようですが「日本の、こういう行事とか、風習については、まだ本があるんだよ、見る?」と誘うとのってきてくれたので、NDC:386の棚へ誘導しました。


21:24
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テーマ展示

テーマ展示
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2024/01/10

地図を楽しもう

Tweet ThisSend to Facebook | by 金澤(主担)
 本校では、「地形図のある学校図書館の増設プロジェクト」のモニタリング調査に参加し、地形図をお借りしています。多くの児童に見てもらえるようにメディアルームの廊下に地形図を掲示しました。
  昭和34年と平成15年の地図を昭和50年と令和元年の航空写真を掲示し、「世田谷小学校を探してみよう!」と呼び掛けています。長机の地図は、自由に開いてみられるようにしています。

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