授業と学校図書館

授業で役立つ活用事例を「先生のひとこと」として紹介します。
 

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2021/07/09

地域資料の収集と活用

Tweet ThisSend to Facebook | by 金澤(主担)
 地域を調べるとき、資料がなくて困っている方が多いのではないでしょうか?福島県の富岡町立富岡第二小学校の司書教諭、小熊真奈美先生は、地域資料を収集し、授業に活用なさっています。前任校である福島県双葉郡川内村立川内小学校での実践を報告していただきました。


小学校では生活科や社会科、総合的な学習の時間などで、地域について学習する機会が多くあります。しかし、地域に関する資料を収集するのは時間も手間もかかり、必要とする資料が手に入らないこともよくあります。教員どうしで地域資料を分け合ったり譲ったりすることはありますが、個人が管理している資料は異動するときに散逸しがちです。

そこで、前任校(福島県双葉郡川内村立川内小学校 ※注)では、学校図書館に地域資料を集約させようと、計画的に収集・保管してきました。学校司書がいない小規模校で、クラス担任をしながら取り組んだささやかな事例の報告です。

 

1 村に関する資料

 川内村は福島県の浜通り(沿岸地方)の山間部にある、人口2500人ほどの小さな村です。東日本大震災の原発事故により全村避難しましたが、翌年には帰村を始め、学校も現地で再開しました。私が赴任したのは学校再開3年目の年で、村は震災の名残が見られると同時に、復興へと着実に歩み出していた頃でした。
 
 子どもたちにふるさとを大事にする気持ちをもってほしいという思いから、学校図書館のレイア

ウトを考え直すにあたり、村に関する地域資料コーナーを設けることにしました。場所は、入り口から見て最も手前の、いちばん目立つところです。ここがこの図書館の大事なコーナーだということを意識してもらおうと、看板や写真絵葉書などを飾って目立たせました。(写真右上)

 
最初はほとんど資料がありませんでしたが、資料が次第に増えたので、一列分の書架を確保したことが後々になって役立ちました。
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