先端教育人材育成推進機構「教員需給と教員採用に関するシンポジウム~「教師不足」問題の本質とこれからの需給推計モデル~」を開催しました

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 東京学芸大学は、1月19日(木)に、先端教育人材育成推進機構「教員需給と教員採用に関するシンポジウム~「教師不足」問題の本質とこれからの需給推計モデル~」を、全国から約120名の参加者を集めオンライン配信にて開催しました。

 本シンポジウムは、諸調査によって学校現場の「教師不足」の実態が指摘されている中で、文部科学省の教員政策や、教員確保に努力している教育委員会の最新の現状・教員確保施策について理解を深めるとともに、客観的なデータを基に「教師不足」問題の本質や真の要因を分析し、将来的な需給推計のモデル構築について考えていくことを目指し企画したものです。

 本学・國分充学長の開会挨拶後、小幡 泰弘氏(文部科学省総合教育政策局教育人材政策課長)から文部科学省の政策についてご講演いただき、続いて布施 竜一氏(東京都教育庁人事部選考課長)、井原 敏裕氏(佐賀県教育庁教職員課長)から東京都と佐賀県における教員確保の現状や施策についてそれぞれご講演いただきました。その後、本学の教員需給推計の考え方について、本学・佐々木幸寿機構長/理事・副学長からの総論説明に続き、本学・平田 正吾准教授、山下 雅代准教授からデータ分析に基づく報告がありました。

 シンポジウム終盤の質疑応答・意見交換の場では、年度途中に正規教員の配置に欠員が出た際の代替教員がいないことが問題であるとする意見や、教員採用試験の自治体の枠を超えた共同実施に関する質疑等が参加者から寄せられ、司会の本学・鈴木聡副機構長/副学長の進行により、文部科学省、東京都、佐賀県、本学の発表者それぞれの立場から見解等が述べられました。

【日程・プログラム】

1月19日(木)14:00~16:00
学長挨拶(東京学芸大学学長 國分充)

発 表
<発表者>
○文部科学省政策説明
小幡 泰弘氏(文部科学省総合教育政策局教育人材政策課長)
資料「教員採用倍率の低下と「教師不足」等について」.pdf

○都道府県教育委員会の採用状況と課題、教員確保施策について
布施 竜一氏(東京都教育庁人事部選考課長)
資料「東京都における教員採用候補者選考の状況及び取組について」
井原 敏裕氏(佐賀県教育庁教職員課長)
資料「佐賀県の採用の状況と課題、教員確保の施策について」.pdf

○東京学芸大学による教員需給推計についての考え方
佐々木 幸寿 機構長 理事・副学長(東京学芸大学)
資料「EBPMに基づく教員需給政策-教師不足、労働条件、教職の魅力-」

平田 正吾 准教授(東京学芸大学)
資料「教員採用試験受験者(新規学卒)の動向から」
山下 雅代 准教授(東京学芸大学)
資料「労働条件の現状把握」

⇒【参考】案内チラシ(PDF)はこちら

(写真左上から)國分学長、佐々木理事、小幡氏
布施氏、井原氏、平田准教授、山下准教授

先端教育人材育成推進機構「教員需給と教員採用に関するシンポジウム~「教師不足」問題の本質とこれからの需給推計モデル~」を開催しました