学長室だより

1000人を越える感染拡大が続く中で

本学学生、教職員のみなさん

東京では新型コロナウィルス新規感染者が1000人を越える日々が続き、このままでは、5000人も突破してしまうのではないかという勢いです。こうした状況を受けて、緊急事態宣言がこれまでの東京、沖縄の他、4府県にも出され、東京も8月22日までの予定であったのが、8月末まで延長されました。本学でも7月に入ってから新規感染者数はかなり増えています。

1年を越えて、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出され続け、我慢ももう限界だというのはよくわかります。実際、本学の感染者の中にも、会食などで油断があったのではないかと思われる例も出てきております。しかし、残念ながら、我慢を緩める状況にはありません。保健行政は、対応が追い付かないということが我々にも感じられるようになっています。本学では、実習生へのPCR検査や抗原簡易キットの各部署への配布などの感染防止策をとっているものの、大学でのワクチン接種については、本学独自の実施は困難という状況でしたが、近隣の大学からお声がけを頂き、優先度の高い学生・教職員に打ってもらうべく手続きを進めていたところ、急遽政府からワクチンの手配ができないという連絡があり、中止やむなしとなりました。

これから夏休みに入ります。あらためて感染予防ということを意識してほしいと思います。また、地域や大規模会場での接種も積極的に考えてください。先が見えない中で、また、ワクチン供給にも不安がある中で、こうしたことを言うのはなんとも心苦しいのですが、一刻も早く平常な日々を呼び戻すため、感染を避けるための手立てを十分に取り、ともに我慢を今少し続けましょう。

令和3年8月3日
東京学芸大学長  國分 充