学長挨拶
学芸の未来をつくる
本学は、学生・教職員の協働の下、「教育への情熱、知の創造」をスローガンとして掲げ、日本の教員養成の基幹大学として、高い知識と教養を備えた創造力・実践力に富む有為の教育者の養成のため、積極的に取り組んでいます。
その一方で、本学の財政状況は、国からの運営費交付金が国立大学法人化以降、年々削減され、いよいよ厳しさを増しているところです。このような状況の中、本学が掲げる基本理念・基本目標達成のためには、運営費交付金以外の外部資金の獲得や経費節減に引き続き努めるとともに、新たな財源の確保もまた不可欠です。そこで、開学60年を期に「東京学芸大学基金」を創設し、広く学内外の皆様から御寄附を募り、財政基盤の強化・充実を図ってきました。
既に本学では、平成21年度から令和元年度入学生に対し、教員を強く志しながら、経済的理由から進学を断念せざるを得ない優秀な学生の修学を支援するため、教職特待生制度を設け、毎年10名程度の者に対し授業料免除等の支援策を講じてきました。今後は、さらに充実した学生の修学支援のための仕組み作りを強力に推し進めたいと考えているところです。どうか本趣旨に深い御理解を賜り、御支援と御協力をいただきますようよろしくお願い申し上げます。
国立大学法人東京学芸大学基金会議委員長
東京学芸大学長 國 分 充