学長室だより

2024年、新年のご挨拶

関係の皆さま、あけましておめでとうございます。

2024年、期待をもって新しい年を迎えたところで、皆さまご存知のように、元旦の夕方に能登半島を中心とした大きな地震が起こりました。被災状況や被災された方々の避難所での様子などの報道を見るにつけ、なんとも胸がふさがる思いです。私事ですが、私の前任地は金沢でして、輪島などにも何度か訪れたことがございます。見知った朝市あたりが猛火に包まれ、消火が追いつかない状態で放置されているような映像を見ますと、阪神淡路大震災の時の神戸や、東日本大震災の時の気仙沼などを思い起こさせるものでもあり、災害の大きさに愕然といたしました。先に文部科学大臣のメッセージも発出されましたが、我々大学人としても、被災学生の支援や受験生への対応など、機に応じて支援策を講じていきたいと思います。

さて、そうしたことで迎えた新年でございますが、本学にとって、今年、そして、4月からの新年度は、第4期の3年目、ほぼ中間地点となります。2022年に指定を受けた教員養成フラッグシップ大学事業についても、指定期間が5年間のため、中間評価を受ける年度となります。フラッグシップ大学事業は、昨年受けた2年目の評価で大変高い評価を受け、今後に向けて、さらに努力を重ねていく決意を新たにしたところです。本学では、現代的な教育課題全般に応える先端教育人材育成推進機構を組織して、この事業に対応しております。この機構は、8つのユニット、1つのチームからなるもので、詳細は本学HPの"教員養成フラッグシップ大学の取組"に記しておりますので、ご覧いただけますと幸いです。このほか、学内では、第4期を見通して定めました大学教員の人事計画が実際に動き出し、若い教員を多数採用したため、研究室にも大いに活気が出てきております。また、コロナの5類移行に伴い、学生のサークル活動も活発となっております。大学を取り巻く状況が旧来に復してきている現在、本学教職員、それぞれが置かれた持ち場で力を尽くし、第4期の目標に到達するべく引き続き務めていきたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。