書籍

教員の書籍・教材

東京学芸大学ではいろいろな機関と連携して、さまざまな研究を行ってます。また東京学芸大学の各教員の研究も膨大な数になります。ここではそれらの中から、新しい研究、先進的な研究を紹介します。 現在は東京学芸大学の教員の書籍のみ紹介しています。


分子生物学者、小学校長になる! ー朝礼と学校だよりで伝えたかったことー

タイトル

分子生物学者、小学校長になる! ー朝礼と学校だよりで伝えたかったことー

著者

飯田秀利

出版社

東京学芸大学出版会

ISBN

978-4-901665-37-7

発行日

2015年3月10日

定価(税込)

1,296円

内容

 本書は、分子生物学者である著者が東京学芸大学附属小金井小学校の校長を務めた4年間におこなった、朝礼での話をまとめたものです。身近な話題を用いながら、子どもたちに人間の本質や科学的に考えることの楽しさについて、わかり易く語りかけています。また、保護者や教師が子どもに接する時の心構えについても、本書に数多く収められています。子どもの教育に関心のある人にぜひ読んでほしい、心温まる一冊です。
【書評】
 本書は日本教育新聞(平成27年9月21日付)の書評に取り上げられました。書評によれば「理系研究者らしい発想での講話などは、一般的な校長講話とは、一味違うものとして読み応えもある。- - - - - - - 今の教育の根幹として必要なものを平易に示して、考えさせられる」とのことです。書評を読みたい方は「こちら」をクリックしてください(PDF)。なお、同年9月28日の時点で、amazonの「学校校長関連」売れ筋ランキングで1位でした。


思考のトルソー・文学でしか語られないもの<br />―ローベルト・ムージルの小説の方法について

タイトル

思考のトルソー・文学でしか語られないもの
―ローベルト・ムージルの小説の方法について

著者

赤司英一郎

出版社

法政大学出版局

ISBN

978-4-588-49507-6

発行日

2014年12月26日

定価(税込)

4,644円

内容

 20世紀のドイツ語圏の小説家であるローベルト・ムージルのことは日本ではあまり知られていませんが、1999年にドイツの大手出版社とミュンヒェン文学館によって行われた、20世紀を代表するドイツ語で書かれた小説を3冊あげよというアンケートでは、カフカの『審判』やトーマス・マンの『魔の山』をおさえて、ムージルの『特性のない男』が第1位になりました。
 このような文学もあるのだということで、勇気づけられる人がいるかもしれません。その作家の小説についての研究書であり、出版社の編集者による紹介文をそのまま引用しますと「『特性のない男』で知られるムージルは、他者性、あるいは一回しか存在しないものをどのように表現しようとしたのか。また、イメージや比喩の扱いをとおして、非言語的なものを言語によってどのように語ろうとしたのか。ムージル文学の奥行に深く分け入り、その創作方法と小説世界を明らかにする」というのが、この研究書の内容です。

目次

第一章 夢の流出―『少年テルレスの惑い』について
第二章 非個人的なものが現われるトポスとしての〈部屋〉―『少年テルレスの惑い』から短篇集『合一』へ
第三章 嫉妬の手―『愛の完成』について
第四章 披かれた風景―『グリージャ』
第五章 善良な人へのオマージュ―『トンカ』について
第六章 比喩という方法、あるいは比喩のなかの出来事―『特性のない男』について
第七章 〈贈られた〉可能性感覚―『黒つぐみ』について
あとがき


緊急確認!学校危機対策・頻発36事案

タイトル

緊急確認!学校危機対策・頻発36事案

著者

渡邉正樹(編著)

出版社

教育開発研究所

ISBN

978-4-87380-668-6

発行日

2014年5月 9日

定価(税込)

1,944円

内容

 学校への不審者侵入や登下校中の児童生徒の犯罪被害,阪神淡路大震災や東日本大震災のような地震津波災害や,毎年のように日本列島を襲う台風等の自然災害によってもらされる甚大な被害は,学校や地域における対策の問題点をあぶり出してきた。(中略)学校安全に限らず,学校には危機管理の対象となる様々な課題が山積している。いじめ,不登校,体罰,パワハラ・セクハラなどは繰り返しメディアでも取り上げられる課題である。またインフルエンザ,ノロウイルスなどの感染症は被害範囲が拡大しやすく,食物アレルギーによるアナフィラキシーショックは時に児童生徒の命を奪う危険性がある。
 学校および児童生徒,教職員の安全を確保するためには,事件・事故等の発生を未然に防止することはもちろん,万が一事件・事故等の発生に備えることも必要となる。これは管理職の責務のみならず,すべての教職員が取り組むべき事柄である。
 本書では,学校で発生する可能性が高い具体的な事案を取り上げ,実施すべき対策について解説している。特に本書の特徴は,現在行われている対策を見直して,どのように改善・充実を図っていくかというところに重点を置いていることにある。過去に自校において発生していない事案であっても,本書を通じて対策を理解することにより,万が一の状況に備えることが可能となる。 (序文より)


学校保健概論

タイトル

学校保健概論

著者

渡邉正樹(編著)

出版社

光生館

ISBN

978-4-332-52020-7

発行日

2014年3月31日

定価(税込)

2,160円

内容

学校現場では学校保健が解決すべき健康課題が次々と登場します。ここ数年に限っても,東日本大震災がもたらした安全や健康の課題,食物アレルギーとアナフィラキシー,新型インフルエンザ,心肺蘇生法の新しいガイドラインなど,私たちは様々な課題に直面し,新たな対策が求められます。本書は学校保健活動を推進する上で,すべての教員が身につけておくべき内容をテキストとしてまとめました。
目次
1章 学校保健とは
2章 子どもの発育・発達
3章 健康診断
4章 子どもに多い病気と健康障害
5章 感染症とその予防
6章 応急手当
7章 心の健康問題とその対応
8章 性についての指導
9章 保健室の役割
10章 学校安全・危機管理
11章 学校の環境衛生
12章 保健教育
13章 学校保健計画と学校保健組織活動


養護教諭・特別支援コーディネーター・特別支援学級担任・特別支援教育支援員・教諭・学生・看護師・医療関係者 必携<br />特別支援教育ハンドブック

タイトル

養護教諭・特別支援コーディネーター・特別支援学級担任・特別支援教育支援員・教諭・学生・看護師・医療関係者 必携
特別支援教育ハンドブック

著者

飯野順子、岡田加奈子、玉川進(編)、
玉川進、安部博志、石田祥代、大塚さとみ、鎌塚優子、下川和洋、鈴木裕子、竹鼻ゆかり、富田貴恵、西能代、西牧謙吾、星祐子、松本末男、宮寺千恵(著)

出版社

東山書房

ISBN

978-4-8278-1527-6

発行日

2014年3月10日

定価(税込)

2310円

内容

 本書は養護教諭・特別支援コーディネーター・特別支援学級担任・特別支援教育支援員・教諭・学生・看護師・医療関係者など特別支援教育に携わる方々のための子どもの障害や病気に関する専門書である。本書では、障害や病気のある子どもの理解と支援を行ううえで必要な医学的な基礎知識と実践的な指導を取り上げている。教員を目指す学生にも是非手にとって欲しい。
 内容構成は、以下のとおりである。
1 総論編(特別なニーズのある子どもたちと特別支援教育、職種の理解)
2 基礎編(リスクマネジメント、保護者対応)
3 障害・疾患別子ども等の理解と支援(発達障害、知的障害、重症障害児、慢性疾患・病弱虚弱)
4 実践場面における具体的支援(健康診断、服薬の介助、宿泊学習、健康教育)
5 資料編(知っておきたい法律・通知、備えておくべき保健室備品)