教員の書籍・教材
東京学芸大学ではいろいろな機関と連携して、さまざまな研究を行ってます。また東京学芸大学の各教員の研究も膨大な数になります。ここではそれらの中から、新しい研究、先進的な研究を紹介します。 現在は東京学芸大学の教員の書籍のみ紹介しています。
タイトル
発達障害の子の立ち直り力「レジリエンス」を育てる本
著者
藤野 博 (監修)、日戸 由刈 (監修)
出版社
講談社
ISBN
978-4-06-259694-7
発行日
2015年6月23日
定価(税込)
1,404円
内容
レジリエンスとは心の回復力であり、立ち直りの力のことで、今日、精神医学や心理学の分野で注目されています。レジリエンスは、ものごとが自分の思い通りにいかず、落ちこんだときに機能し、気持ちを切り替え、やり直そうという意欲のもとになります。失敗からのショックを引きずることなく、またがんばろうと思えるようになるのです。発達障害の子どもはその特性ゆえに、定型発達の子ども以上に苦労が多く、うまくいかない場面にも出会いやすいでしょう。しかし、レジリエンスがあれば生きやすくなり、生活や学習を楽しめるようになります。本書はレジリエンスの育て方を4つのステップに分けて紹介します。子どもにとって身近なことを例として挙げながら、レジリエンスを育てるポイントをイラスト図解しています。
【本書の内容構成】
発達障害の子を支える「レジリエンス」とは
STEP1 レジリエンスの基礎は「生活習慣を整えること」
STEP2 「人を頼って成功する体験」を積み重ねる
STEP3 興味をいかして「家庭内で役割をもつ」
STEP4 サポートを受けて「気持ちを切り替える」
タイトル
音声ペンで学ぶフランス語入門「パリの街角で」 A Paris ... avec un stylo magique
著者
荻野文隆、 Isabelle OGINO
出版社
両風堂
ISBN
978-4-907953-05-8
発行日
2015年4月 1日
定価(税込)
3,024円
内容
音声ペンを使ったフランス語学習への新しいアプローチです。音声ペンで全ての例文と挿絵からフランス語を聴くことができます。しかも音声再生がピンポイントでワンタッチだから発音練習にも最適です。
会話形式で綴ったフランスと日本の家族の出会いの物語に沿って、使えるフランス語表現と文法、練習問題、入れ替え練習などで構成されていますが、フランスとヨーロッパの歴史、食と文化・習慣、世界のフランス語などにも頁を割いています。またパリ、フランス、ヨーロッパ、世界の地図の地名、都市名、国名や聖人暦などの発音もピンポイントで確認できます。
音声ペンは教室で簡単にスピーカーへ接続ができ、ステ レオ音声でフランス語を聴くことができますので、学習意欲の向上を促し、授業の活性化をもたらす頼もしいツールと言えるでしょう。ラジカセへの接続もOKで、イヤホン再生でも鮮明なステレオ音声が楽しめます。
巻末には会話文の日本語訳と英訳が付いており、ここでもフランス語の発音を確認することができます。
音声ペンは両風堂シリーズの他の教科書にも使用できます:「6カ国語単語帳」、「北京の街角で」など。教室用のCD有り、ほかに両風堂のホームページからは会話文とシャンソンのダウンロードができます。
タイトル
コモン・グッドのための歴史教育-社会文化的アプローチ-
著者
リンダ・レヴスティク、 キース・バートン(著)
渡部 竜也、 草原 和博、 田口 紘子、 田中 伸(訳)
出版社
春風社
ISBN
978-4-86110-445-9
発行日
2015年3月13日
定価(税込)
6,480円
内容
子どもたちが社会に参与してゆくために、小学校から高校までの歴史の授業で何ができるのか。アメリカ、北アイルランド、ニュージーランドなどを例に、多様性を受け入れつつ民主主義に参加するための歴史教育のあり方を問い直す。米国気鋭の教育学者たちによる著書、本邦初訳。(出版社HPより)
『歴史する(Doing History)』という本を出して、一次資料を活用した歴史学習(解釈を重視した歴史学習)を推進してきたキース・バートンとリンダ・レヴスティクの二人が、最近、その方針を一部見直し、「歴史する」のではなく、「社会科する(Doing Social Studies)」ことを重視するようになりました。社会科における歴史教育とは何かが分かる一冊です。
タイトル
分子生物学者、小学校長になる! ー朝礼と学校だよりで伝えたかったことー
著者
飯田秀利
出版社
東京学芸大学出版会
ISBN
978-4-901665-37-7
発行日
2015年3月10日
定価(税込)
1,296円
内容
本書は、分子生物学者である著者が東京学芸大学附属小金井小学校の校長を務めた4年間におこなった、朝礼での話をまとめたものです。身近な話題を用いながら、子どもたちに人間の本質や科学的に考えることの楽しさについて、わかり易く語りかけています。また、保護者や教師が子どもに接する時の心構えについても、本書に数多く収められています。子どもの教育に関心のある人にぜひ読んでほしい、心温まる一冊です。
【書評】
本書は日本教育新聞(平成27年9月21日付)の書評に取り上げられました。書評によれば「理系研究者らしい発想での講話などは、一般的な校長講話とは、一味違うものとして読み応えもある。- - - - - - - 今の教育の根幹として必要なものを平易に示して、考えさせられる」とのことです。書評を読みたい方は「こちら」をクリックしてください(PDF)。なお、同年9月28日の時点で、amazonの「学校校長関連」売れ筋ランキングで1位でした。
タイトル
思考のトルソー・文学でしか語られないもの
―ローベルト・ムージルの小説の方法について
著者
赤司英一郎
出版社
法政大学出版局
ISBN
978-4-588-49507-6
発行日
2014年12月26日
定価(税込)
4,644円
内容
20世紀のドイツ語圏の小説家であるローベルト・ムージルのことは日本ではあまり知られていませんが、1999年にドイツの大手出版社とミュンヒェン文学館によって行われた、20世紀を代表するドイツ語で書かれた小説を3冊あげよというアンケートでは、カフカの『審判』やトーマス・マンの『魔の山』をおさえて、ムージルの『特性のない男』が第1位になりました。
このような文学もあるのだということで、勇気づけられる人がいるかもしれません。その作家の小説についての研究書であり、出版社の編集者による紹介文をそのまま引用しますと「『特性のない男』で知られるムージルは、他者性、あるいは一回しか存在しないものをどのように表現しようとしたのか。また、イメージや比喩の扱いをとおして、非言語的なものを言語によってどのように語ろうとしたのか。ムージル文学の奥行に深く分け入り、その創作方法と小説世界を明らかにする」というのが、この研究書の内容です。
目次
序
第一章 夢の流出―『少年テルレスの惑い』について
第二章 非個人的なものが現われるトポスとしての〈部屋〉―『少年テルレスの惑い』から短篇集『合一』へ
第三章 嫉妬の手―『愛の完成』について
第四章 披かれた風景―『グリージャ』
第五章 善良な人へのオマージュ―『トンカ』について
第六章 比喩という方法、あるいは比喩のなかの出来事―『特性のない男』について
第七章 〈贈られた〉可能性感覚―『黒つぐみ』について
あとがき


