教職大学院

修学について

カリキュラムの特色

理論と実践の往還

「大学院で理論を学び、教職専門実習や課題研究、演習を通じて、学校の中でその応用を図る」「学校の課題を大学院に持ち寄り、理論的に考察・検証する」など、理論と実践の往還を意識した学びを重視しています。それの基盤となっているのが、学びを支える協働のシステムです。

プログラム・サブプログラム制

学校に期待されている多様な教育ニーズに対応するために、5つのプログラム、17のサブプログラムを用意し、多様で、高度な専門的な学びを可能としています。

アクティブ・ラーニングの視点

教職大学院では、「参加と協働」を重視し、事例研究、授業観察・分析、フィールドワーク等を積極的に導入した指導方法を採用するなど、主体的、能動的な学びを展開します。

履修方法

専攻科目

専攻に所属する学生共通の科目として、「教職基礎科目」「特別支援教育」の2区分ごとに、それぞれ

領域①(教育課程の編成・実施に関する領域)、
領域②(教科等の実践的な指導法に関する領域)、
領域③(生徒指導、教育相談に関する領域)、
領域④(学級経営、学校経営に関する領域)、
領域⑤(学校教育と教員の在り方に関する領域)

に属する5科目(10単位)を選択必修科目として開設します。

「教職基礎科目」の区分においては、

領域①「カリキュラムデザイン」、
領域②「授業実践研究」、
領域③「子ども理解と支援」、
領域④「教員のための学校組織マネジメント」、
領域⑤「教師の社会的役割とキャリア形成」の5科目を開設し、

また、「特別支援教育」の区分において、

領域①「特別支援教育課程論」、
領域②「特別支援教育指導方法論」、
領域③「特別支援教育臨床法」、
領域④「特別支援教育と学校マネジメント」、
領域⑤「特別支援教育教師論」の5科目を開設します。

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プログラム科目

専攻科目の内容を発展させ、専門的な強みを実践に結びつけて展開するために、プログラム(サブプログラム)ごとに、プログラム科目として、基礎科目、演習Ⅰ、演習Ⅱに属する3科目(6単位)を必修科目として、それぞれ開設します。

高度選択科目

専攻科目とプログラム科目の内容を発展させ、各プログラム(サブプログラム)に関する専門的理解を深めたり、個々の学生が問題意識や教育課題に応じて幅広く学んだりすることができるように、プログラム(サブプログラム)を超えて自由に選択できる科目として、多様な専門科目を選択科目として開設します。

教職専門実習

教職大学院で学んだ内容を体験を通じて実践したり、経験を通じて教育課題を理解したりするために、連携協力校(公立学校、附属学校等)等における教職専門実習を10単位必修として義務づけています。なお、現職教員については、実務経験により8単位を免除することとしています。

課題研究

学生自らが学校現場等から問題意識や課題を見いだし、その課題の改善や解決に向けた研究を行う科目として、課題研究を開設し、4単位を必修としています。

標準修業年限

教職大学院の標準修業年限は2年です。ただし、現職教員等については以下の制度を設けています。
 →1年履修プログラム
 →「長期履修学生」制度

修了要件

(1)修了要件

大学院専門職学位課程(教職大学院)の修了要件は、2年(1年履修プログラムによる履修者は1年)以上在学し、所定の46単位以上を修得することが必要です。

(2)専攻における履修基準

「専攻科目」「プログラム科目」「高度選択科目」「教職専門実習」「課題研究」の5つの科目群から、指導教員の指導のもとに、履修科目と時期を決定します。

修了するためには、「専攻科目」10単位(必修指定5科目)、「プログラム科目」6単位(基礎科目、演習Ⅰ、演習Ⅱの選択必修指定3科目)、「高度選択科目」10単位、「教職専門実習」10単位、「課題研究」4単位(最大8単位※)取得し、この基準を満たした上で合計46単位以上を修得することが必要です。

科目群 単位数
専攻科目(選択必修指定5科目) 10単位
プログラム科目(基礎科目、演習Ⅰ、演習Ⅱの選択必修指定3科目) 6単位
高度選択科目 10単位以上
教職専門実習 10単位
課題研究 4単位
計(上記の単位を満たした上で) 46単位

入学前の単位修得

教職大学院に入学していない方が、教職大学院に開設する授業科目を年間12単位を限度として履修できる制度(科目等履生制度・選考有り)があります。

履修登録単位数の上限

年間の履修登録単位数の上限は37単位です。ただし、1年履修プログラム生及び大学院設置基準第14条の特例(現職教員の教育方法等の特例)を活用して2年次は在勤校で勤務をしながら夜間等において単位取得、課題研究の指導を受ける学生は41単位です。

修士課程開設授業科目の履修

指導教員が教育上必要と認める場合に限り、年間の履修登録単位数の上限の範囲内で修士課程開設授業科目の履修を認めます。ただし、修了単位に含めることはできません。

学部聴講について

学部で開設されている授業科目の履修は、指導教員の承諾を得て、年間の履修登録単位数の上限の範囲内で年間14単位まで聴講することができます。ただし、修了単位に含めることはできません。