2021年アーカイブ

オリパラと本学。

今月5日にパラリンピックの閉会式が行われ、今夏のオリパラ行事がすべて終了しました。本学関係者では、いずれも卒業生となりますが、陸上競技に卜部(うらべ)蘭さん(①)、ラグビーに小出深冬さん(②)、パラリンピック水泳で西田杏さん(③)の3人が出場しました。オリンピック、パラリンピックに出場するまでの活躍ぶり、なんとも頼もしく思います。西田さんは、50mバタフライで8位入賞を果たしました(④)。

この御三方のうちの卜部蘭さんが、うれしいことに、先月30日、学長室を訪ねてくれました(⑤)。本学HPのニュースで写真を拝見していたところでしたが(①)、実際お会いしてみて、そのスタイルのスマートなことには驚きました。まさしく中距離の選手の体型で、やはり一流選手は体型からして違うものだと感じ入りました。この競技に日本選手が出場するのは、卜部さんが初めてだそうで、今回は、残念ながらメダルには手が届きませんでしたが、自己最高記録を更新したそうで、オリンピックという大舞台で何とも立派なことだと思います。そうしたことについても、気負わず淡々とお話しされ、気持ちの持ちようもやはり一流選手と思いました。聞けば、ご両親ともに陸上競技の選手で、蘭さんのお名前は、run→蘭ということなのだそうです。まさしく陸上競技の申し子というべきで、今後の活躍がますます期待されるところです。

本学卒業生には種々のスポーツで活躍されている方がいます。有名どころでは、プロ野球日本ハムファイターズの栗山英樹監督、サッカー元日本代表の岩政大樹さん、高橋秀人さんなどがいます。私は、学生時代柔道をやっていた関係で、柔道部の顧問をつとめていましたが、女子柔道の角田夏実さんもその一人で、今年ブタペストで行われた世界選手権では48kg級で優勝しました(⑥)。彼女は、本学のスーパーアスリート入試で入学しましたが、初めて道場で見た時には、おぉ、強い!と思いました、特に寝技、その中でも関節技に入る時のシャープな体の動きには目を見張るものがありました。彼女が3年生の時には、3人制の女子の大会で本学は全国優勝することができました。おかげで、私は生まれて初めて全国優勝したチームの一員となることができました。彼女にも、パリを目指してますます頑張ってほしいと思っています。

卜部蘭さん東京オリンピック日本代表に選出
小出深冬さん東京オリンピック日本代表に選出
西田杏さん東京パラリンピック日本代表に選出
西田杏さん東京パラリンピックで8位入賞
卜部蘭さんから表敬訪問を受けました
角田夏実さん世界柔道選手権で金メダル獲得

ワクチン接種の今...。

「新型コロナウィルス感染症の予防のためにワクチンを打ちましょう」という政府広報をテレビでみました。この状況で、こういう広報というのはどういうものかと思いました。というのは、打ちたくとも打てない人が、まだまだいるからです。

大学は接種をすすめる「拠点」となりましたが、6月末にはワクチンが足りなくなって申請受付が休止となりました。政府が、接種が進んでいるところに傾斜をつけて余計に配分するようなことを言っていた直後だったと思います。

本学は、近隣の大学に声をかけていただき、主に教育実習を行う学生を対象として、8月末に接種を行う予定でしたが、やはりワクチン供給が間に合わないとのことで、予定していた日の前の週末に急遽中止となりました。

また、8月末の渋谷の接種会場での混乱は記憶に新しいところで、用意していたワクチン数が300本というのにはなんとも驚かされますが、炎天下、並んだ(そして、挙句に打つことのできなかった)若者がなんとも気の毒です。

今週初めテレビで、東京のある区では、10月以降ワクチン供給の見込みがないので、ワクチン接種を中止することにしたというニュースを見ました。地域住民がいるのに、自治体がそれでいいのかとも思いますが、一方では、ワクチンが余っている自治体もあると聞きます。なぜ自治体間でかくも事情が異なるのか、余っているところと足りないところの調整を行えばいいように思いますが、そんなことは行われないのでしょうか?

教育評論家の尾木さんが、少し前になりますが、若者はワクチンを打ちたくも打てないのだと言っていましたが、まだそうした状況だと思います。大学は、いうまでもなく多くの若者の集うところです。みな行動制限ない学生生活をおくりたいと思っています。そのためにワクチンを役立てようと考える学生も沢山います。緊急事態宣言は9月末まで延長され、ワクチンの接種状況によって、緊急事態宣言や蔓延防止措置の地域での行動制限や酒類の提供制限などを緩める等の変更も予定されているようですが、議論の前提となる条件をちゃんと担保してほしいと思います。学生がワクチンを打つか打たないかを選べるような状況に一刻も早くしてほしいと思います。