世界を結ぶ授業

第2回

A類国際教育
世界を結ぶ授業

    小山 英恵 先生

ちょこっとのぞきみ

世界の多様な人々が調和のなかで共に生きていく。そのような未来を子どもたちが実現していくために、学校はいかなる役割を担い、何をめざし、どのような教育を行っていくことができるでしょうか。国際教育選修では、学校における国際教育の方法や授業のあり方について、様々な角度から考えていきます。

多くの人々が、世界の平和を心から願っていることでしょう。では、世界平和を実現するために私たちは何をすればよいのでしょうか。世界平和を実現する手段の一つとして、教育に光が当てられてきました。教育によって人びとに様々な知識や文化の営み、国際理解がもたらされ、それらが世界平和の実現につながることが期待されてきたのです。「国際理解教育論」の授業では、このような国際理解教育の意義について、また具体的な内容や授業方法について、ロールプレイングやシミュレーションゲームなどを体験しながら、頭と心の両方をつかって学んでいきます。

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(「国際教育とプロジェクト」 考えをシェアする)

国際教育の展開は、伝統的な学校教育に対する教育改革運動であるといわれています。国際教育の授業は、これまでの学校における授業とどのように異なるのでしょうか。「国際教育とプロジェクト」では、国際教育の方法について、日本だけでなく、アメリカやイギリスなどの諸外国の理論にも学びながら考えていきます。

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(「国際教育演習A」 ブレーンストーミング)

学校では、多くの教科を学びます。教科の学力をつけることは、自己も他者も尊重し、また互いに協働しながら共生していくような心や価値観の形成にどのように結びつくのでしょうか。今年度の「国際教育演習A」では、学力形成と人間形成とを結びつけようとするこれまでの授業実践について、資料を読み解きながら、そのエッセンスを探究していきました。

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(「国際教育演習A」でのディスカッション)

4年次の卒業研究では、人と自然を結ぶ教育、平和教育、第二言語としての日本語教育、哲学的対話を取り入れた教育など、国際教育に関わる多様なテーマについて、各自の関心に基づいて、教育方法の視点から探究を進めています。

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(ゼミ(卒業研究)の様子)

教員紹介

小山 英恵

専門:教育方法学
主な担当科目:国際理解教育論、国際教育とプロジェクト、国際教育演習A、カリキュラム論、国際教育特別研究、国際教育選修入門セミナー、国際教育臨床、教職実践演習

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